占いについて

復縁のリミットは今日!電話占いで告げられたその意味は…

私から彼に別れを告げて、間もなく一年になろうとしていました。

大学のサークルで出会った彼は、いつも笑顔の穏やかな人で、一緒にいると心から安らぎを感じることができました。
けれど、お互い社会人になり、先輩や上司にたくさんの刺激を受ける中、いつの間にか彼の穏やかさにイライラすることが増えました。

どうして自分の考えをもっとはっきり言わないんだろう。
どうして私の言う事をなんでもハイハイ聞くんだろう。

優柔不断で自己主張できない弱い人。
彼の事をそう思うようになり、このままでは私も成長できないと別れを決意したのです。

別れてすぐの頃は開放感でいっぱいでした。
バリバリ仕事をこなす周囲の人たちが輝いて見え、私もその一員なんだと誇らしい気持ちでいることができました。

けれども、そんな時期はすぐに終わる事になりました。
どれだけ仕事を頑張ったところで褒めてくれる人はいない。
どれだけ疲れても、理不尽な事があっても、遠慮なく愚痴を吐ける相手もいない。

行き詰まりを感じる事は学生時代にもありましたが、なんでもなく通り過ぎてきました。
あっという間に立ち直って前を向いて進んでくることができました。
全部彼が支えていてくれたからだ、と、ようやく私は気付いたのでした。

彼は優柔不断でも弱い人でもなかった。
自己主張しなかったのは私の気持ちを優先してくれていたからだ。
いつでも優しく私を見守ってくれていたのは彼だった。

どれだけ後悔したところで、あれからもうすぐ一年。
別れてから彼と連絡を取った事はありませんでした。
彼にはもう新しい彼女がいるかもしれない。

諦めようと思っても諦めきれず、藁にもすがる思いで私はネットで見つけた電話占いを利用することにしました。

受付の方に紹介された占いの先生は、低く落ち着いた声をした、どこか安心感を与えてくれる方でした。
これまでの経緯を簡単に説明すると、先生はすぐにおっしゃいました。

「今すぐに彼に連絡なさい。必ず今日の内に。あなたは運がいいわね。…いえ、運というよりは、彼との縁がそれだけ深いのでしょう」

確信に満ちた先生の言葉に、私は圧倒されていました。

今日中に彼に電話――?

先生との電話を切ったあと、しばらく私はスマホを手にしたまま迷っていました。

自分から別れを告げたのに何て言えばいいんだろう?
冷たくあしらわれたら立ち直れないだろう。
けれど、このままじゃ私は前へ進めない。
きっぱり拒否されても自業自得なのだから仕方がない。

勇気を振り絞り、彼に電話をすることにしたのです。

電話が繋がった瞬間、私はこれまでの人生で一番と言えるほどに緊張していました。
そんな私の耳に、懐かしい彼の声が飛び込んできました。

「久しぶり…うわあ、マジか」

思いがけない彼の反応に戸惑っていると、彼が言いました。

「明日、スマホを買い替えるつもりだったんだ。番号もアドレスも全部変えようと思ってた。それでもうおまえの事きっぱり忘れようって」

後で聞いたのですが、彼は私が別れを告げた当時、あまりにつらくて自分で期限を決めたそうです。
一年以内に私から連絡が来たら諦めない。
連絡が来なかったら今後一切連絡が取れない状態にしてきっぱり諦める。
――そして驚いた事に、私が彼に電話をした翌日がちょうどその一年になる日だったのです。

別れてからちょうど一年。
直接彼に会った私は改めて謝罪をし、彼は笑って受け入れてくれました。

「今度は別れるって言っても認めないからね。…いっその事、もう俺から逃げられないようにしちゃおっか」

言いながら私の左手の薬指をつまむ彼に、泣きながら私は頷きました。

あの時電話占いをしていなかったらどうなっていた事か…。
この幸せを二度と手放さないように、今度こそ彼を大事にしていこうと思っています。